あちょい待った。
ねーちゃんそれ貸して。
[すこぶる恥ずかしいまんまではあったものの、カリュクスの方へ置いてあった菓子折りの袋を受け取ると、トルニトスもとい店長へ押し付けるように渡す。]
礼!……って言うには、色々、全然足りないけど。
あれだ、ツマラナイモノデスガってやつ。
俺が作ったんだ。適当にくってよ。
[未だに顔は赤いままだったが、目的の一つを押し付けるように渡すと、テーブルについて遠慮なくフォークをケーキの先端に刺した。]
…うまい。
[暫くは美味い、しか言わないままケーキを食べる。]
あ、ねーちゃん。
一口食うなら持ってって。
[半分ほど食べた所で、カリュクスに欲しい分だけ取るようにと皿を渡す。
紅茶は確かに美味しかったし、ケーキも問題なく美味かったものの、帰り道に至る頃には殆ど覚えていないだろう。衝撃的な初オフ会は、一生心に刻まれるのだった*]
(544) t_nuke 2014/06/09(Mon) 22時半頃