人狼議事

99 あやかしものと夏の空


【人】 教え子 シメオン

『お前、迷子か?』

[聞こえやしないだろう、思いながらも狐は幼子につい声をかける
聞こえても姿が見えないのだから怯えられると思ったが、祠に訪れる者は年々少なくなっていて、要するに暇だった。]

『お前は、……ああ。アレの子供じゃな。』

[目でもあれば細めていたことか、どこか複雑な声色。]

『はてさて、わたしにはお前をアレのところに連れて行くことは出来ないが……』

『せめて、人の子らの元に辿り着くまでは"悪いもの"から守ってやろうかの』

[大人が見つけるのが先か、幼子が自力で帰るのが先かまでは狐は見届けなかった。
ただ、無事に辿り着くまで幼子はあちらこちらに不思議な光を見たことだろう。]

(521) 2012/08/08(Wed) 23時半頃

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