―貯蔵庫側の2Fと1Fの間/階段―[――階段、フランシスが下の様子を窺えば散る金と、腹を食い荒らされた結果の赤 が 見えた。声は、ノックスのものか。>>505]――― 、……!![それが、誰か理解して緑色の眼を大きく見開く。シメオンだ。――シメオンだった。「僕にもしものことがあったら、シメオンを頼む」なんて――何一つ、話さないまま、身勝手で、一方的でそれでも、幼馴染の願いだと、フランシスは思っていた。――でも。何より大切なのは、ドナルドと、ラルフで。――ああ。 ふたりでなくて よかったと 思う 人でなし。]
(508) 2014/11/19(Wed) 03時半頃