[メールにする? と問われてこくりと頷いた。気を遣わせてしまうのが申し訳なくて、けれどとてもありがたい。]
『新装備はちょっと動作が重めかな。遠距離とり続けるタイプならいいけど、ヒットアンドアウェイやろうとすると足取られる感じ。なんて言うのかな、薄いマントみたいな空気抵抗。』
[キーボードを引き出してかなりのスピードで打ち込み、送信。一拍遅れて隣から着信音。その後の沈黙がちょっぴり落ち着かない。]
あ、そうだ!
[思い出したのはこの間のこと。声を出してみた。]
アシモフに会ったで! 元気そうやった!
[そこまで言って、二人がすでに連絡を取り合っていたことを思い出す。]
……会ったなら教えてくれれば良かった、とか、いや別に怒るとかじゃなくていけずやなと言いますかその……
[また黙る。ややあってメールを打った。]
『……レティだったらこんなとき、ドナさんのばかー、ってぽかぽか叩けるんだけど、ね。
うまくしゃべれなくてごめんね。楽しくないとかじゃないよ。』
(496) HISANO 2011/03/02(Wed) 22時頃