[それから、食事を一緒に。と言われていながら、キラさんが何か持ってきているでもない様子に、自分の手元を見下ろします。
──天使が何を食べるのか、というのは、よくわかりません。サンドイッチ、卵焼き、ポテトサラダ、茹でブロッコリーとニンジン……と視線を移動して、デザートのオレンジに目をとめます。]
… キラさんも、食べません、か?
[両の掌の上に、蓋を開けた小さいデザート用の容器をもって、キラさんの方に見せました。
もしかすれば食事は不要なのかもしれませんが、せっかくなら一緒にと思いました。]
えっと、わかちあう、……のは、
どうでしょうか。
素敵だと、思う、んですが
[よくあるといえばよくある教えです。だから──最初に、どこでそんな教えを聞いたのか、よくは憶えていません。でも、なんとなく、そうしたいような気がしたのです。]
(493) 2020/01/07(Tue) 23時頃