[荒い息継ぎのあいまあいま、お姉さんに返答する その影が遠くなって角を曲がり見えなくなっても、 彼は振り返り、当分の間背後を見続けていた。 走りが少し穏やかになったころ、ようやく前を向く。 タマコ、といったお姉さんの顔は見られない 今は浅見友晴、と名前だけを名乗った]俺、あれ、あれならやれると思ったんです…俺は、タマコさんみたいにわかんなくて…でも「力」を与えてもらったんです世界を変えるために…魔貨やマグネタイトがいるって聞いて…[自分でも恥ずかしい論理だった。 耳まで赤くなり、何故か悔しくて窓の外を見ていた]
(471) 2010/06/03(Thu) 02時頃