―万屋「夢のまた夢」前―
[複雑そうな顔をしながら店を出る。手にはベネットからの見舞い品であるりんごジャムの瓶を持っていたが中身は半分ほど減ってしまっている。]
怒られなかったのは良かったッスけどせっかくのりんごジャムを半分もってかれるなんて…
あっしがもらったものなのに全くテンチョーのりんごジャム好きにも困ったものッス。
にしてもベニキってばなんで突然こんなものを…
[...は大量の包丁の入った包みを背負い、ジャムを指で少しずつ舐めながら道を進む。
向かう先は王宮。困ったことがあればいつでもという幾分か社交辞令を含むはずの言葉をそのまま解釈している...と万屋店主は...の失敗の尻拭いのためしばしば王宮を訪れる。
今回の「街中の包丁を持ってきたはいいがどれがどれだか分からなくなった」件も王になんとかしてもらうつもりらしい。]
このジャム美味しいッスねぇ…
[りんごジャムで機嫌がよくなっている...は王宮へ行く前に街中をぷらぷらするつもりのようだ。]
(468) 2011/11/06(Sun) 21時頃