[眷属の一人、『死戒饗』に名を連ねるかと言われる重鎮の一人。
時を渡る力を有するその物だが、その者の未来からの息子だと知るにそう時間はかからなかった]
――この世界に、素敵な再生へ繋がる破壊を!!
[今も昔も変わらない。その言は多少異なる。
寧ろ今と比べると、嘗ての死女神の方が更なる覇気を得ていたかも知れない。
尤も、それは本人以外、それこそ永い年月を傍に仕えてきた堕天使《パロニア》以外、何者にも解らない差だが。
ともあれ、『刻嗤いの悪霊《デモナ・クロノス》』。
時は天界大戦。終末《ハルマゲドン》の脅威来たるその戦乱を、しかしその時、死女神は遥か虚空(そら)からの観測者《シーカー》として、只眷属達を遣わせるだけだった
親しみと皮肉を雑ぜた、"悪霊"と冠する眷属は、たった瞬きの間に、死女神の左腕とまで持ち上げられるその実力を、己が手でひとつで勝ち取り]
(414) 2012/02/04(Sat) 22時頃