[じっくりと考え乍ら文を完成させて、送信釦を押した。……最後の文は、少しの嘘が入っているが。その嘘は、言わない方が良いと。そう決めつけて自分の気持ちから逃げているだけではあったが。ふるり。唐傘の中で寒さに震えた。雨に当たり過ぎてしまった。これは明日、本当に風邪を引いてしまうんじゃなかろうか。そんな考えに呆れた笑みを溢して。一度持って居る傘に視線を落とせば、くるりと周りを見渡して。淡い髪色の人を見つけることはできただろうか?]
(406) 2014/10/07(Tue) 01時頃