―噴水広場―[街の中心は家の灯りと街灯を彩るカンテラで、何も無くても歩けるくらいには明るい。しかしいつもの賑わいは影を潜め、しんと静まり返っていた。]この国は隣国に狙われている…か。[再び口にした小さな呟きは、静かな街に溶けてゆく。目的の人物…赤いフードの青年が通りかかれば、近寄って何事かを耳元で囁き、そして街外れへ向かうその背中を見送るだろう。]
(400) 2011/11/12(Sat) 00時頃