[さて、どこに行くのやら。
距離に悩む事は無く、ぼんやりと答えを待てば、返ってきた目的地>>385に、"え" とも "ん" とも付かない声を漏らす。]
――別に。そこに用事あるから、最後まで届けてあげる。
[鏡合わせのように仕草を真似る様は、近い背恰好もあってどこか奇妙だった。
言うならば、互いの上半身が光と影のようなコントラストだったのが、余計にこの状況を可笑しく感じさせて。喉がくつりと鳴り、瞳が細められる。]
……シメオン。
[今日は名前をよく聞く日だ、と口元を埋めるマフラーを引き下げる。
"お兄サン"の響きは、皮肉られてるようであまり好きじゃない。と、表情はそのままに静かに息を吐いて。]
オスカー。……オズでもいいよ。お兄サンって柄でもないし。
[視線が揺れるのを合図に、半身を返しながら通りの奥へと半歩踏み出す。そのまま手招いては、"おいで"と暗に告げてみた。必要そうなら、手を差し出してみたか。
相手が背後に立つ事にならないよう、身体の向きと距離を調整しながら歩き出し。暫し歩を進めれば、特に迷うことなく、図書館へと辿り着いただろう。]
(399) 2014/10/03(Fri) 01時頃