― 深夜:九尾塚学園付近・ラーメン屋台 ―
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[薄情。そう言われてぱちりと目を瞬いたが、――おもんにとってはそんなもの、言われ慣れてきたもののひとつ。今回どこに薄情と感じられたのかは見当もついていないが、どうせ何かあることないこと言っているうちにそう思われたのだろう。だから]
シシシシ。気があわねぇな、センセ。
アタシも厚情なんざいわれちゃ、怖気がしそう。
なンかお気に障ったかしら。
[悪鬼、邪悪、下劣、皮肉屋、卑屈、負け犬、性悪、陰険、迷惑、チンケ、カラッポ、図々しい、落魄だのと、そういう甚だ迷惑なやつとしての形容など、湯水のように浴びてきた。むしろ落ち着く、といったところだ。
なにせ切り落とされた時から、傲慢チキな祟り狐の体の一部としてこの世に産まれ、生皮をひん剥かれた身。敵意の中で生まれて失墜を味わった者としては、今更すぎて感慨もわきやしない。]
(397) gekonra 2018/09/25(Tue) 21時頃