52 薔薇恋獄


【人】 鳥使い フィリップ

[そうしてどれだけ、交わせぬ抱擁をしていただろう。
ふと気づけば、蛍紫の眼差しが、どこか別の何かを探しているように、彷徨うのに気づき]

 どうした……?

[問い掛ける声音は、けれど自分も。
自然と、薔薇の其処此処へ視線を投げながらのもの、だった]

(393) sayclear 2011/05/29(Sun) 01時頃

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