[思わず、といった様子で笑われた。>>356
笑いをとれた、という感じではない。曾祖父の目はどこか、昔を思い出すようで懐かしそうなものだった。]
……ん……? ああ!ひいばあちゃんの話!
そっかー、目の色、ひいばあちゃん似か。
[不意に、頭に少しだけ重みをかんじる。祖父の手がぽんぽんと相良の頭をなでている。「う〜ん」と笑い交じりに唸る。見た目の年齢や性別のせいも手伝って、流石にやや照れたのかもしれなかった。
とはいえその手を避けるような事はしない。何より相良自身は曾祖父にそういう時間をあげられるような曾孫でありたいと思っていた。]
じゃー、ひいばあちゃんの事好きんなって
ひいじいちゃん幸せ一杯って事だ。
サイコーだね。
[それ故に自分を好きになる人は、幸せだろうと評価してくれたのだろうから。
それは、誰かが実現した『誰かを幸せに出来た方法』にあたる。相良の中にある、自信の芯がそっと強度を増していく。]
(363) 2022/09/06(Tue) 17時半頃