人狼議事

30 ─今夜、薔薇の木の下で。


【人】 奏者 セシル

― 中庭・薔薇園での饗宴 ―

[セシルであってそうでない存在は、実はそこまで強くないセシル自身を裡に閉じ込める。
 大事なものを紛失したと、セシルは思っているけれど、それは青薔薇が、心の箍になるそれを嫌っただけの話。
 セシルの意識を時折のっとりながら、ハーモニカは、彼の記憶の見えない場所、ランドリーの使われていない古い洗濯機に放り込んだ。

 あとは、よりのっとりやすい夜を待っていたのだ。]

 ドナルド……ユーリィ……
 楽しそうだね?気持ちいい?

[青白い月が出れば、青薔薇は月明かりを吸い込んで笑む。
 妖艶な笑みは、元の少年の端整さを引き立てて、でも元の少年は出さなかった笑みだった。

 ドナルドも、こちらに気がついただろうか。
 ユーリィに、彼を放しちゃ駄目だよ、というと、ユーリィは喘ぎながらも、こくりと頷く。]

 ドナルド…駄目だよ、激しいばかりじゃ。

(362) 2010/09/05(Sun) 15時半頃

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