─ すこし先、放課後 ─
[登校後の事はいったん置いて。
>>271桜の下に、彼女の姿を見つけた。それは、>>284朧がやってくる前の話だ。
さあ……っ、と。桜色の空気が流れるのがわかる。彼女の表情を視界におさめる。胸の奥にある高揚感。けれど、いつもとは少し、何か、違うような── 心地があった。]
…… また、会ったね……
[そう控えめな笑みで話しかける。軽く胸元を押さえた。
櫻子の事は、……何かの気配が感じた気がして、辺りを見回すが何も見えなかった。
ソフィアから返った返事は、神寺さん?という、そっくりだけど、違う人間の名前で、それが妙に苦しくって、緩く首をふった。]
ちが、う……
違うよ、そうだね、覚えて……ないか、……
僕の名前は、座敷守、亀吉……
[彼女が昨日、その名前を別のところで聞いたとは思わないまま。少し驚いたような表情をするソフィアに、もしかして覚えていてくれたのかな、なんて、淡い期待を抱いてしまう。]
(357) 2018/04/01(Sun) 04時頃