― 数日振りの大学 ―
[新聞配達だけは、それでもこなす。
だけど、さすがに、それまでは結構真面目だった学生が顔を出さないとなると、気にしてくれる教授もいて、電話がかかってきた。
元気のない声に、とりあえず、いろんなことを無駄にするな、と諭され、別クラスの授業に出た分ちゃんとつけてやるからチェックしとけ、と一方的に言われて電話は切れる。
それをぴっと切って、それどころじゃないんだ、と青い感情一人でむき出しにしてみたけど、でも今は、そういうことを忘れるために、何かやるべきかもしれない、など、表面的には思うことにし、
数日振りに大学へと足を向ける。]
――……授業……
[そして、くそ真面目に掲示板に向かって、別クラスの授業の日程をメモに取る。
と、ふと視線を下げた時、別の掲示板で女子がきゃっきゃ言ってるのが見えた。]
『はぁ?何コレ。
ドコカノ町のナユタを天使が待ってる?
何かの暗号?』
[その言葉に目を丸くする。]
(355) nostal-GB 2011/03/01(Tue) 22時頃