人狼議事

30 ─今夜、薔薇の木の下で。


【人】 掃除夫 ラルフ

[木漏れ日があたり薄く開いた目蓋。身体はじんわりと微熱を持ち、眠りの波が訪れる。ランドリールームで気になっていたセシルのつむじに指が伸びそうになる。ディーンの絢爛とした金糸よりは、気安く感じられるセシルのクルクルと巻いた癖っ毛。]

──……

 俺 は、

嗚呼、

[昨夜もそうだったけれど、自分は庇護欲で手を伸ばしている訳では無いのだと思う。また、庇護されたいのではなく。

 ──ひとに ふれたい。
 ──触れられたい。

 髪をやさしく梳くのでは無く、くちびるの輪郭をなぞるだけではなく。もっと、恐ろしい事を。と言う声は呟きに成らず、セシルの髪に触れようとした腕はようやく到着した睡魔の所為で、中途半端な場所に落ちた。
 セシルの上、だけれども髪でも唇でもない、顔の上の邪魔な場所。そしてラルフは、つかの間の夢も見ない眠りの中へ。]

(354) 2010/09/03(Fri) 01時半頃

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