― それから数日後 ―
[家に帰ってぐったりと眠る。
だけど、本当は眠っているわけじゃなくて、ずうっと考えて、でも考えたって仕方ないと思って、ずうっとずうっとずうっとぐるぐるしている。]
はい?
[ふと家のドアをノックする音に起き上がってぐしゃぐしゃの髪で出たら、元カノがいた。
学校どうしたのって訊いたら、休んできたという。
何できたのって言ったら、いきなり張り手くらった。
そして、いろいろぐちゃぐちゃ言われたけど、よく意味がわからない。
もっと構ってほしくて、一度突き放してみたの、と言ってた。なんでそんなことするかよくわからない。そんなことしなければ、オレは仮免にも落ちなかったし、ロクヨンをすることもなかった。
ましてや……。]
――……オレ、試されるのとか、裏切られるんのとか、勘弁だから。
[そう言ったら、また殴られたけど、別にいいやと思った。
高校卒業してからの遠距離通信、結局、よくわからないままに終わる。*]
(349) nostal-GB 2011/03/01(Tue) 18時半頃