ルーカス、ヴァレリー……、
[まるで宝物の様にそう呟いて、渡された紙片に口付ける]
――ほんとうに、狡い人。
[追う事を許すのに、連れて行ってはくれないだなんて。此方の欲しい言葉の一つもくれない癖に、ジャニスにそんな選択を強いるだなんて。
――いっそ憎くすら思えるのに、引かれる手を離す事なんて出来ない]
アタシ、アナタの事をもっと知りたいわ。
……アタシの事も、知ってほしいの。
[口付けられる指先>>326に、漸く微笑を取り戻す。浮かべた笑みは、もう、演技ではなかっただろう。だってもう、答えは決まっているから。
……この場で彼に自らの出した答えを言わないのは、ただの意地の様なものだったけれど]
……ええ、"ロミオ様"。
何かに誓う事なんてしなくても――アタシは信じているから。
[くつりと小さく笑みを零し、"可笑しな"台詞を返してみせる。戯れる様な口調とは違い、酷く淋しげなそれになってしまった自覚は、あったけれど。
とはいえもう、確かに不安は取り除かれたから]
(347) 2014/10/06(Mon) 22時頃