ら、ラルフ君…!?
[見事な回し蹴り。
強靭な足腰から放たれた蹴りはリンダを捉え…]
そ、そんな。
[たのだろう。が。
まだ意識がある。一般人なら充分、意識を刈り取れるだけの蹴り。
女性の身体でそんなに耐えられ、しかも此方への狂気を残したまま立っていられるなんて…小動物にとっては悪夢以外の何者でもなかった]
で、でも、ロビン君が…
[メアリーの言葉に涙をこぼしながら、ラルフの叱責にびく、と身体を震わせて]
ご、ごめんなさい…っ。
[立ち上がると、体育館へと駆け込む。
体育館の出入り口は全て把握している。倉庫にあるものも把握している。
今の小動物が逃げ込むには丁度いい場所…なのだが。そこを争奪するために戦っているのではないか。という点においては最悪な采配だったのかもしれない]
(346) 2011/09/12(Mon) 22時半頃