― day#3 喫茶店:テラス席で ―>>341,>>336>>338
[ 呼び方を尋ねる揺籃に>>338、 まだ私からは答えなかった。
ある意味でそれは、待雪ちゃんが決めること、とも言えた。私がまゆにもう一度指摘されれば、肯定することを決めていたから。
そうなれば、揺籃は私の“人としての”名前を知るだろう。]
[ そうして、私の知る二本角の鬼の経緯を話し終えて、お返しに投げた問い。揺籃の率直な回答は納得のいくものだった。]
「 ……そっか。じゃあ、やっぱり、あの夢。」
「 あなた一人で寝てて、見たのかな。」
「 私、その中に、入れなかった。初めてだったよ? あんなの。」
[ 尖った尻尾の先端でまゆちゃんの方を指しながら、そんな風に聞いてみる。厳密には、私が飛ばした“夢魔”だけど――私の一部なのだ、説明は端折っても許してもらえるだろう。*]
(344) 2016/06/22(Wed) 00時半頃