[レティーシャの後悔の理由を知らぬのはあの時見せてしまった表情を自身でも知らなかったから。あの時の自身の感情を正確に受け止めきれていなかったから]レティーシャ ……[名を呼ぶ。けれど、声はもう返らない。頽れる小さな身体は更に重みを増し]――…レティーシャ ?眠っちゃった、の……?[そう思いたくて娘は声を重ねるけれど不安は増すばかり。泣きそうな顔をした娘は震える声を彼女に向けた]
(335) 2012/06/30(Sat) 10時頃