―回想・花屋『Ramo』―
[秘密については梔子ひとつ。決して明かすことはしない。
それを隔たりだとか、共通の基盤を得ない者達がどう思うかだとか、男はまるで気にした様子も見せず口端を上げているのみであっただろう>>311]
今は来ているからいいじゃあないか。
[飄々と呟く声は小さい。誰かの耳に届いたとしてもそれは不機嫌さだとか負の感情を一切と感じさせないものだっただろう。
気紛れにただその場限りの遊びを楽しむ>>312
そんな男が行った一連の流れに彼が吐息を零した>>313としても、何処吹く風やら。
だが、友人が浮かべた表情の変化には少しだけ笑みを湛えたまま固まり。]
――そうさ。分かっているなら話は早い。
[そう口に乗せれば、男は新たに言葉を重ねた>>208>>209>>228
それが勝気とも取れる笑みを崩れさせることになったのなら、反して男は愉快だとばかりに喉を鳴らすのだ。]
(330) 2014/10/02(Thu) 18時半頃