— カウンター席・出かける前に —
[ソルフリッツィとの会話が一段落した頃、お札を貼った男が声をかけてくる。>>@58]
ほう?興味があるのか?
[その宇宙キョンシーの存在には、店に入った時から気付いていたから、男の顔に、どこか面白がるような笑みが浮かぶ。]
ああ、現地生物の骸一つにつき、この鉱石を一つ。出来るだけ損傷の無い状態で狩って欲しい。
君なら、容易いだろう。
[男は宇宙キョンシーが何であるかを知っていた。多分これがまともな状態の個体ではないだろうことも...とはいえ、宇宙キョンシーも戦闘のプロだ。現地生物に遅れを取ることもないだろう。]
(途中で壊れなければ、だが)
[生きて居るように動き、話し、飲食までしていることには違和感しかないが、アレは生きてはいないはずだ。だとすれば、いつ崩れてもおかしくはないのだが。]
それと、後で一杯奢ろう。
[自分が何かを知らぬ様子の彼に、それを教えるつもりは、今の所、無い。**]
(329) 2022/08/09(Tue) 02時頃