せんせい、リアリズムなの。
[返答>>297には、意表を突かれたような、がくりとしたような、落胆の表情を浮かべて見せたことでしょう。その後に続く下賤た案>>298にも、殊更笑顔を凍らせ瞳を凍らせ。瞳の膜に張り付く氷を瞼を閉じることで割ったなら、学生は前のめりになった姿勢を正しました。
『それは「ゆめ」であるけど「夢」じゃないわ。』
不貞腐れた言葉は、押し上げられた瞼のしたに隠された、じとりとした視線と共に捧げます。もっと甘くて、食べたらお腹が腐りそうになるほどの甘毒を求めては、ぞくぞくと背筋に感を走らせ、恍惚にかなり近い笑みを浮かべるのです。]
……でも、現実はせんせいみたいに、渋いのかも。
[学生は恍惚に微睡んだ表情で、ぼんやりと唇を開いて言いました。甘くなく、其れで居て程よいリアリティさ。それは学生からしてみれば反吐が出るようなものだけれど、所詮そんなものかと甘受さえ出来る、諦念の渋味。
その頃には私は、ひどく顔を歪めてるんだろうなあ。学生は矢張りぼんやりと、現実から乖離した脳で感想を言います。]
(322) 2014/10/02(Thu) 17時半頃