そんなにひどい言葉を投げつけた覚えは、ないんだけど。うん。嘘は、つかない…ね。優しい嘘なんて、僕はいらないから、つきたくないんだ。[>>292 ”だからこそ”言葉の続きは彼には計り知れない。ケイトが何を想っているか、推量でしかなく。彼女が合わせ鏡のようだという思っていることに勘付いていたなら、きっと彼は否定しただろう。健診と医者を避けている事実を告げれば、ケイトの双眸がかすかに震えたように見えた。]そういうことになるね。[いつもと変わらぬ口振りで、彼は告げる。 明日は晴れるといいね、そんな事を話す時のように。]
(316) 2015/06/09(Tue) 02時頃