[“命の水”“錬金術”
我らが王や、同胞と言うべき悪しき列席者達。
いやいや、人間とは面白い。
身を滅ぼす程の知への探求心は実に“私達”を愉しませる
そういえば、あれも、『 』ではなかったか?
………いや、記憶違いかもしれない。>>255
何せ我らとの契約や王への謁見を求める人間は、数多存在しているのだから。
気でも狂ったかのように、一時期多くの錬金術師と呼ばれる存在達がそれを追い求めていた。]
『なぁ、大丈夫か?さっさと出ようぜ
帰らないと宿題ホントヤバいんだって!』
まったく……おちおち思い出にも浸れやしない。
[“俺”の言葉に浮上する思考。
まだ日常の中に存在しようとする“俺”への呆れも、そろそろ頂点に達していた。
こちらは着々と、非日常と、その魂の消滅への道案内をしているというのに。
飽和した陰謀が、蛇のように鎌首をもたげる時が待ち遠しい。目を光らせて“私”はその時を待っている。*]
(316) 2016/06/15(Wed) 22時半頃