人狼議事

276 ─五月、薔薇の木の下で。


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ―とある夜のこと―

[ 謝る理由なんてたった一つだけ。
 姉から全てを奪ったから。
 そう、たった一つだけだ。

 姉の手は温かかった。それに綺麗だった。
 花を愛で美しい絵画を好み甘いお菓子に
 手を伸ばす。
 少女のように純粋で、しかし女性のように
 すべてを包み込む柔らかさがあった。

 母も父もきょうだいにやさしかったと思う。
 だが、一番身近な存在としてあった姉は
 弟からすれば世界そのもので。

 オーレリアはそれ程に大きなものだった。 ]

(302) 2018/05/16(Wed) 18時半頃

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