[怖くないと、怖いなら深くは聞かないと、そう告げる友人に、思わず笑みが零れてしまう。
なにを怖がっているんだろうと、自分に少しだけ呆れながらさらりと髪に指を挿し入れ、手櫛で髪を梳いて、完全には立ち上がらない犬の耳を晒す]
バカねぇ、マユミ
私もバカだけど
予想通り、私は獣人。狼ではなく犬だから、危険度は低い...と言っても、さして変わらないかもね
今日になって出てきたから、なにか原因があるのかもしれないけど、......そうね、この耳も、尻尾も、戸惑いはしたけど嫌いじゃないわ
むしろ、納得したくらい。だから私の名字はフントなのかって
[隠すことなんて無いと、むしろ友人に、獣人は怖くないと思っていて欲しいと願うように、あっけらかんと秘密を明かして。それで奇異の目を向けられないのなら、少しだけホッとするだろう]
(300) 2014/10/06(Mon) 15時半頃