― ラルフの部屋からランドリールームへ ―
いや、本人の了承無しに、
他人の寝床を借りるのは気が憚られる。私は、床で佳いよ。
[ラルフと連なって彼の部屋に辿り着き、荷を降ろしながら、かけられた言葉に返す。
さて、別件ではあるが、サイラスは果たしてユーリィを部屋の何処で抱いたのか。2段ベッドの下の方であったなら、流石に少し呆れるか怒るかするのだろうが、残念ながら今のところディーンの預かり識らぬ所である。]
私も一度寝たら、案外起きない方だな。
いちいち光や音で起きていたら、アレの同室者はやってられん。
元の性質というよりは、慣れだがな。
それに、今日は、もしお前が寝れないなら、
付き合うつもりなんだがね。
[どこまでも甘やかすような言葉連ね、微笑む。
サイラスの話題を出したからか、気を使ってラルフが洗濯物を取りに行ってくれるという。
その申し出には甘えて、自身はシーツとタオルケットを借りにランドリールームへと向かった。]
(298) 2010/09/05(Sun) 10時頃