―回想―
[すっかりアーチにお株を奪われても、男は気にした風もない。
今の職務は、人狼宛の手紙を正しく人狼に届けること。
相棒にサボるな、と釘を刺されたのもあながち間違いではないのかも知れない。
一度煙草が恋しそうにポケットを探ったが、広間では今後は禁煙しようと思っていた。
そして、喫煙タイムを挟まないまま、男三人の料理を作るために厨房へ。]
肩に力が入ってますね。
両手で刃物を持つのは、人狼と対峙した時にするといいです。
[思えば自分も一人暮らしを始めた最初は酷いものだった。
それこそ、ピッパを笑えないような料理を幾つもこさえて。
懐古に遠くを見るのも一瞬、すぐに包丁の手元に戻る。
丁寧に辛抱強く、かつ自分を手を絶対に切らないやり方を、カルヴィンに教えた。]
こうしていると、私もカルヴィン君のような
子供が欲しくなってきますね。
(296) 2010/02/22(Mon) 17時頃