― 爆発の後:ビジネスホテル前 ―>>281,>>287
[ 彼女が見やっていた>>281方を眺め、何気なく同意する。あれは確かに、]
「 上社の方、だねえ。」
[ ちなみに、魅惑の表情こそ向けた>>287けれど。
それで彼女が単純に魅了されるとは思っていない。
改めての自己紹介のようなものだ。
ついでに言えば、これであっさり篭絡されてしまうようなら彼女への印象も変わってしまうというものだろう。]
「 もしかして、あのアクマと知り合いなの? 」
「 何か名前、呼んでたみたいだけど― 」
[ あれが現界する場面に居合わせたのだ。彼女が何を知っているのか、興味が無いといえば嘘になる。誘いを投げてみた。]
「 昨日もあのアクマ、見かけたのよねえ。」
「 知ってること、話してあげよっか? 」
[ それこそ、『対価は何?』と彼女は再び言うだろうか。
そう問われても私から答えを出す気はない。彼女の方から何を差し出せるのか、それをむしろ知りたかったのだから。*]
(294) 2016/06/21(Tue) 23時頃