いつか……いつか。自然と笑えることも出来たら良い、ね。僕には、願うことしか、出来ないよ……。[待つことしか、出来ないよ。 頑張ることではないから、頑張れとも言えず。 嬉しいと、ありがとうと言ってくれる翔に、 曽井は簡潔にしか返せなかった。 痩せ細った鬼灯の灯り。 ガラス瓶の中の、2輪の花。 花を、下さいな。 促すように、輪の向こうに白い人が立っていた。]
(293) 2014/10/08(Wed) 09時半頃