人狼議事

276 ─五月、薔薇の木の下で。


【人】 渡し船 ユージン

 ─調理室─

[ 懐かしい思い出に浸るのも、これが最後の年だからなのかもしれない。
 来年の薔薇が咲く頃には、俺はもうここにいない。 ]

 腹へったなぁ…。
 でもこんな時間に食うと太らない?

[ 今が何時とかちゃんとわかるわけではないけど
 こういうことにも気をつかいたいオトシゴロだ。

 食堂に行くつもりで歩いていたが、香ばしい匂いにつられていった先。
 同じ教室にいながらも、一度も机を並べたことのない人がいた。
 あんまりにも避けられているのと、彼は花咲く庭になんか近寄らないだろうから
 彼がここで繰り返し、繰り返し、パンを焼いていることを知らない。

 知ってるのは彼の背中と、いつも抱えられている分厚い本の表紙の色。 ]

(292) 2018/05/16(Wed) 16時半頃

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