[何が起こったのか娘はすぐに理解できない。払われた手に熱と痛みを遅れて感じる。怒鳴る声はホリーらしからぬものに思えてぴく、と肩を揺らして戸惑いの表情。違う。怖くない。繰り返される言葉に娘は微かに首を傾げた]何が違うの……?何が怖くないの……?なんだか、ホリーは逆の事を言っているみたい。[彼女の抱えるものは何なのだろう。娘には彼女が何かを怖がっているように感じられた]――…ホリー。大丈夫……?[もう一度名を呼んで、案じる言葉を彼女に向ける。赤くなった自らの手を緩く握り其処に立ち尽くしている**]
(291) 2010/08/01(Sun) 02時頃