人狼議事

162 絶望と後悔と懺悔と


【人】 営利政府 トレイル

― ゆ め ―

[寒さで目を覚ます。まだ夜だから寝ていないといけないのに、瞼を下ろしても眠気はやってこなかった。
 懐を押さえて懐剣の在るを確かめてから身を起こす。

 布団から出て一歩。足の裏から伝わる畳の冷たさに身を抱いた。
 吐き出す息は白く、火鉢に残る僅かな熱を蝋燭に移して明かりを作る。障子と雨戸を開けた庭もまた、一面真白く眩かった。

 桜の枝は白を乗せて重みでしなり、雪の塊を落とす。夜闇の中、はらはらと降る白雪は桜花のようで美しい。心奪われ、淡い炎が消えるまで縁側に座って見ていた。

 猫のような泣き声が聞こえ、男児はその方を見遣る。新しい母の腹は大きくなっていたが、産まれるには早い。だからあれは秋に使用人の一人が産んだ赤子の泣き声。]

(289) 2014/02/09(Sun) 02時半頃

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