[隣に座り寒くないかと問われれば、ゆるりと首を横に振り。饅頭を買ったと言う言葉には少し嬉しくなって笑みが浮かんだ]
雨の音は、落ち着くから
寒いのはあまり気にならないし、大丈夫
お饅頭、楽しみね
ゆっくりお茶を飲みながら食べると美味しそう
[雨だからか、いつもよりとろりとした声で、柔らかく笑みを浮かべて。読んでいた本にはしおり紐を挟んで閉じると、雨に濡れる庭を見る]
雨の日は、少し眠くなっちゃって、居眠りしてたの
心配かけたなら、ごめんなさい
[謝りながら教授を見たところで頭に乗せられたのは、赤いベレー帽
思わぬプレゼントに思考が停止し、素直な、年頃の少女のような感情と共に顔がほんのりと赤く染まって。
自然と尻尾が振られているのか、スカートの後ろが形を崩す]
......あまり、優しくしすぎると
馬鹿な娘は、勘違いしちゃうわよ?
[目をそらして言ったのは精一杯の強がりか。ベレー帽を手に取って見ている顔は隠しきれない嬉しさに綻んでいて]
(285) 2014/10/06(Mon) 12時半頃