[
『ご自由にどうぞ(ヨスガくん優先!)』
そんな張り紙をしつつ、住民の人数分の食器を重ねて置いておけば、計量を見誤り想定外に作りすぎた自分のうっかりも昇華されるというもの。
椅子にコートとマフラーも掛けておけば、生活リズムの違う彼でもそのうち気付いて持っていってくれるか、気の利く管理人が届けてくれるだろうという希望的観測も含めておく]
……あー……でも、そうな。
フェルゼ氏。食べてくれるだろか。
[整えたミニバイキングの前でふと思案する。
いつだっただろうか、何処のごんぎつねかは知らないが彼が扉の前に置かれた食料品にまごついていたのを視界の端に捉えたことがある>>26。
あれ、確かまだあったような気がするけど。食中毒で寝込んだ気配がない辺り、まぁ、手をつけられていないのだろう。彼らしいっちゃあ彼らしい。]
(282) 2021/02/15(Mon) 22時半頃