ー一方>>273ー
[その当のシュメールの部下。アルシュ・ザーゴからの通信回線が開かれている。
そこから聞こえてくる会話を聞く限り、現れた相手は一人。しかもさして年端もいかなそうな女一人らしい。もう一人いるのは、こちらも何か英霊と呼ばれるものだろうか。
女一人なら、警戒する必要すらないのでは、とも思われたが、話を聞くうちに、一つの点が気にかかった。]
なるほど分かった。ご苦労、少し僕も彼女と話をしたいが良いか。
[ほどなく、彼女の前に立体ホログラムの形で中性的な銀髪の人間が映し出されるだろう]
初めまして。突然ですみません。
僕はフェルゼ・ヴィシュヴァルマン。
貴女が向かっている人類唯一の都、神都ディーヴァナーガの最高意思決定機関、ローカパーラの一人。
そこにいるアルシュ・ザーゴ君の上司といったところです。
[神都について問われれば、その概略も説明する。]
4000年前の最終核戦争以来、神都の外の文明は全て悪魔により壊滅したと思っていましたが、外に生き残りがいたのは素直に喜ぶべきことです。
ちょうどあの嵐についても気になっていたところ。貴女を神都に迎え、いろいろとお話をおうかがいしたいのですが…
(278) 2019/02/09(Sat) 14時頃