………櫻子。[荒い息。滴る汗。快楽の残滓。そういう物に僕は、仮面ではなく柔らかく微笑んだ。一緒に果ててくれた君の頬をそっと撫でる。腕の中の君は大きく呼吸をしていて。僕の髪を搔き抱いていたその小さい指に金糸が絡まっているのを見た。目に入るもの、感じるものの一つ一つが僕と君とのつながりを実感させた。]
(271) 2014/09/17(Wed) 01時半頃