[「もちろん」と触れ合うに許可をくだす口元もやはり笑んだまま、飲んでもいい、とは言わないけれど、古城に住まうものの中でも年嵩の彼女は承知のことだろう。 マユミの指先が振れれば、「彼女」の肌はすでに不調のきざはしが乗る、乾きはじめた皮膚であることも伝わるはずだ。 ジェレミはそういう「彼女」よりも、マユミのましろい肌や流れる黒髪のほうがよほど鑑賞に向いているものと認識して、その指先の所作を微笑まし気に眺めている。]
(260) 2018/11/04(Sun) 12時半頃
sol・la
ななころび
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