[姿勢を崩した彼の頬には、薄く血が滲んでいただろうか。視界にうつる赤が記憶の中のそれか、現実のものなのか判然としない] 俺もわかんない、よ 傍に行けないのに 寒いから 誰か、傍にいてよ[わめき声は虚勢をはがし、少年の声はすがるようなものに変わりけれど頬に伸ばされた手は噛み痕を抉るように爪をたて、引き寄せた]
(256) 2011/12/24(Sat) 03時半頃