[愛らしく優しい友人と話していると時間が溶けるように過ぎて行く。話したのは、イルカの王子のことや働き者の花屋の店員のこと、他にも他愛ない話をする様子はまるで警戒心もなく。たとえ友人が隠していることがあったとしても、そうしてそのことを知っているも知っていないも関係なく、ただ友人だからと無条件に信頼しているようで
ただ、獣人の話や教授との話は、自然と避けて話をして]
っと、もう、随分薄暗くなってきたのね
たまには一晩語り明かすために泊めたいけど、少し出掛ける用事があって
傘はある?途中まででも一緒に行きましょ
マユミは可愛いから、あまり一人歩きしたら不埒な狼に食べられちゃうわ
[外の様子に気づけば、お茶会の跡を片付けながらがうがう、と手で口のような形を作り友人の肩に噛み付くようなジェスチャーをして笑って見せて。出掛けるといった顔は、もしかしたら少しだけ心を弾ませているように見えたかも。
ティーカップや小皿を流しに運び洗う後ろ姿は、時折スカートが不自然に...中で何か、尻尾のようなものが振られているかのように揺れていて]
(254) 2014/10/06(Mon) 05時半頃