[酷く楽しげに呟かれた言葉>>244には、舌を打ちそうになりながら。
向けられた視線には気付いていたから、ほんの少し身体が震える。
――見るな、と。そう言えたらどんなに良いだろう。
だけれどきっと、それをしたらこの男は余計興味を持ってくる様な気がして。
言葉を重ねる事はせずに、勢いのままに扉を開く]
…………ええ、"傑作"でしょう?
さあ、着きましたよ。
彼処が公爵夫人の家に違いない。
[冗談だなどと、信じてはいないくせに>>245。
愉快そうな声音に思わず強く拳を握れば、未だ塞がらない右手の傷がじくりと痛む。
それでも今は、手袋に滲んだ血に気付く事は無かったけれど。
向けられた瞳に返す視線などあるはずも無ければ、興味の色になんて気付ける筈も無い。
最も、もし目を合わせていたとして、それに気付けた保証は無いが]
(254) 2015/06/19(Fri) 16時頃