―夜:自宅近く 住宅街―
[>>249 夜だし、自分の表情なんて見えないだろう。
曖昧になればなるほど、ヨスガと僕は見分けがつかなくなる。こんな霧だもの、入れ替わりの悪戯だってできるかも。しないけど。何より僕が耐えられない。僕なんかがヨスガの真似っこ、できるわけない。]
……?笛のおと…?……、
なんか、裏山の方で強い風が吹いたのが笛の音みたいに聞こえたけど、それ?
──、って、え、向気が?!
[そういえば、返事をしてからふっつり連絡は途切れている。僕の返事じゃ返しようがなかったかな、と思ったんだけど、そうではない?]
……、山へ…?山、雷君と、ヨスガが何か用事がある、って向かったけど…。
[まさか、なにか。帰りが遅いのは、何かあったせい?問いが続く。へなりと眉を下げて]
……僕は、風が強いから、雨戸閉めとこうと思って、……。
(251) 2018/09/11(Tue) 01時頃