[ゼルダちゃん、という言葉に耳をぴくりと動かすが、顔は平静そのもので動じる様子はない。]
アーサー…あぁ、あの酒屋かい。
酒屋がこんなことをする道理はないから、大方その前にやられたんだろうよ。
[と、そこで言葉を切り、頬を膨らませて吹き出す寸前といった様子のプリシラの尻を、持っている杖でピシャリと叩く。]
まぁなんにせよ、事件が起こったってわけだね。
アンゼルバイヤではもう何年も、こんなきな臭い事件が起こったことはなかったはずだよ。
最近耳にする噂も、これで一気に信憑性が増したようにアタシには思えるねぇ。戦争を嗅ぎつけて、柄の悪い輩が流れ込んで来てるのかもしれないってね。
おぉ、くわばらくわばら…。
[テーブル席へと移動しながら、思いついたように兵士に向かって声を掛ける。]
ちょいと、犯人はきっちり捕まえとくれよ!
こんなことをする凶悪犯がうろついてるとあっちゃ、市民は枕を高くして眠れないよ。
(249) 2011/11/05(Sat) 00時半頃