─路地─[ ポルターガイストが頭を叩こうとすれば……>>225 害意はなくとも“鬼ノ手”がそれを防いでいただろう。 常人には当然見えない、透明で青とも緑ともつかぬ色に染まった巨大な手。 先程、彼女の足を握って離さなかった、“鬼”のように無骨な手が、今は彼女の頭をすっぽりとくるんでいる。 ポルターガイストにはその手は見えていただろうか。あるいは手応えで気付いただろうか。 あまりにもしつこければ、“鬼ノ手”はポルターガイストを掴み、放り出すだろう。それは避けられただろうか。] どないしよかなぁ。[ “鬼ノ手”の動きで彼女はポルターガイストの存在に気付いたが、特に反応することなく思案の淵に沈んだ。*]
(246) 2016/06/15(Wed) 18時半頃