そうか…ならば、素直に好意を有難く受け取っておこう。
[もう一度、くつりと笑ってみせる。
彼女の笑みが消えたのを見て、しばし考えるが]
普通はそういうものだ。未来など分からん。
例えば…500年程前の私が、今の私のことを知っていたら、私は間違いなく世界を滅ぼしていた。
人も動物も植物も同胞も分け隔てなく…な。
しかし、それがなかったから、今の私は多少なりとも穏やかに過ごしている…。
[未来が見えないことの不安に対して、そう告げて]
案ずるな…私は私に出来ることをしてやる。
しかし、今私が心配しているのは…お前の身体の方だ。
時計塔《グランド・クロノス》が崩れれば、繋がりが消える…お前は"それ"に生かされていると言う認識だったのだが……。
[彼女は始祖ではない。
始祖でない彼女が自分達と同等、もしくはそれ以上長く生きる理由を知らない。
故に、勝手な妄想ではあったのだが…。]
(240) 2010/09/16(Thu) 01時頃