名付け親があいつか、…らしいな。
[そういう所は昔から変わらない。”美しい友情”という言い方には、ただ苦笑を深くした。相手の邪気のない笑顔に警戒は抱きつつも、どこか気を許してしまいそうにもなる]
はは、やっぱり理由が足りないと思う?
[さらに理由を問われて、困ったように肩をすくめる]
あいつは以前から考えていたようだけど、僕はここ数日で決めたばかりだからね。
考えが浅いのは認めるよ…、…ただ。
[とりなすように苦笑を浮かべていた顔を不意に改める]
アンゼルバイヤの子供たちと同じように、…アウストの子供たちにも笑って欲しい…と思った。
争いで、親子が離れ離れに暮らすことにならないように…。
[言いながら思い描くのは愛しい女性の顔。昨夜、腕の中で”幸せ”と囁かれた声が蘇る]
もっと大きな、本当の”幸せ”を…与えてあげたいんだ…
(236) 2011/11/13(Sun) 17時頃